磔
2006年4月25日自分さえいなければ、と
これほど強く
感じたことはない
防衛本能のまま
逃げ続け
目の前の現実から
目を逸らし続け
一人の人間を
みんなを
あんなにも苦しめていた
救いの手を
ためらいもなく
振り払っていたのは
私のほうだ
額づいて懺悔しようと
この身体の
穢れは消えない
ならば
いっそ
身を焦がし
ささやかな
至福を降らせよう
これほど強く
感じたことはない
防衛本能のまま
逃げ続け
目の前の現実から
目を逸らし続け
一人の人間を
みんなを
あんなにも苦しめていた
救いの手を
ためらいもなく
振り払っていたのは
私のほうだ
額づいて懺悔しようと
この身体の
穢れは消えない
ならば
いっそ
身を焦がし
ささやかな
至福を降らせよう
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