ひとつ。

2007年4月29日
夢じゃないよね。



眠るのがもったいなくて 眠った振りをした。

時々 こっそり視線を上げてみると

目の前に 彼方の無防備な寝顔があった。



体温も。

匂いも。

呼吸も、心音も。



いったい どこまでが彼方のもので

どこからが自分のものなのか。



そんなことも判らなくなるくらい

すべてがひとつになっている

しずかな しずかな時間。



この幸福が失われないように

ぴったり ぎゅうっとくっついていた。



ごめんなさい。

私はいつも つまらない意地を張ってばかりで。

可愛げのない態度ばかりで。



でも もう難しく考えたりしない。

素直に だいすき っていう気持ちを

いっぱいいっぱい 伝えるから。

彼方の前で 一番かわいい女の子でいられるよう

いっぱいいっぱい 努力するから。


だから・・・・・・。



ひとつがふたつに別れる前に

願いを込めて 

寝顔にそっと 降らせたキス。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索